【感動】神対応の裏にあった経験値!三浦知良”厳しさはプロを育てる”

張本勲氏「カズ、もうお辞めなさい」→カズ「光栄です」→張本氏「あっぱれ!」

2015年4月12日TBS系『サンデーモーニング』の放送中、、48歳となったサッカー界のレジェンド三浦知良が2015Jリーグ開幕後の活躍に対し、張本勲氏が「「(J2は)野球で言えば2軍のようなもの。もうお辞めなさい」とコメントしたことに対し、カズは、「『もっと活躍しろ』と自分への助言・激励をしてくれているんだなと思います。」と大人な発言で対応。
これに対して、張本氏が、19日放送の『サンデーモーニング』でカズの対応を「あっぱれ」とし絶賛し続け、「今度一緒に食事でも」と一連の騒動の幕引きを図ったという事件がありました。

神対応の裏にあった経験値!

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photo:BOA SORTE KAZU

この事件でカズがみせた相手の顔をつぶさず、一切感情的にならず、批判を糧にするという神対応は日本中から絶賛の声が上がったのは記憶に新しい。

しかし、この対応は相手を気遣ってだけの言葉ではなく、カズがサッカーを通して得た経験値があってこそ自然と出た言葉だったのではないかという経験が日本経済新聞で連載している「サッカー人として」というカズのコラムの中にあったので紹介します。


”厳しさはプロを育てる”
周囲からの厳しい視線や高い要求、明日はもうプレーできなくなるかもというプレッシャーがなければ、選手は成長できない。批判にさらされることが当たり前のブラジルで育った僕は、いつもそう考えてきた。

「彼? うーん、まあまあいい人だね」。ブラジルにいたころ、そんな人物評をしたら友人に笑われた。「まあまあ、でなくて良い人か悪い人か、どっちかだろ」。まあまあ、が前向きな表現になるのはあくまで日本の文化なんだろうね。だから批評でも「及第点」という評価、多いでしょ。ブラジルやイタリアだと、すごいプレーをすればメディアから神扱い。ひどかったらゴミ扱い。カミかゴミか、どっちだ、みたいに手厳しい。

サントス時代の先輩、ドゥンガなんて、ほんとに怖かった。味方への厳しさが半端じゃないもの、あの人。CKを蹴ろうとする僕の足がビクつくほどプレッシャーをかけてくる。ちょっとヘマをすれば「へたくそ日本人! 帰れ!」。試合中、しかも味方のCKにですよ。

「プロはな、なってからが大変なんだ」と19歳の僕に説いたドゥンガにしたって当時23歳ほどのはずなんだけど、とっくに35歳くらいの貫禄がありました。

厳しさの塊のような彼自身、厳しく非難されながら生きていた。国民からも「あんな運動能力の低い、下手なやつにブラジル代表をさせるな」と。その彼は代表の主将にまでなり、ワールドカップも手に入れる。半端ではない精神力で批判を受け入れ、消化し、打ち勝って。

サッカーに詳しくない女性が観戦して「戦術がすごいって聞いたけど、見ていてもつまんない」と言ったとする。その率直な感想もひとつの真実で、外からの指摘や〝素人目線〟は、自分たちでは気づかぬ一面を学ばせてもくれる。いま僕が3試合で2得点していることにも「しょせんはJ2でしょ」と思う人々だって必ずいるはずだ。どれだけ称賛されることも、一方では厳しい見方もあり得るのだと僕は常に自覚している。

だからこそ僕らは、J2が激しさと、上を目指す意欲にあふれた者たちの戦いであることを、試合で示す。ぶらりと立ち寄っただけの人々の心さえも「また見に来たい」と揺さぶるものでありたい。

選手へ向けられる厳しさを「批判」と呼ぶのならば、批判はあった方がいい。強ければ強いほど、打ち勝って得るものも大きくなる。厳しい声にさらされるほど僕は実感できる。自分がプロフェッショナルとしてその世界に生きていると。
引用元:BOA SORTE KAZU


このコラムを見ると48歳となりレジェンド扱いされることが多くなり、素直に批判してくれる人が嬉しかったのかなとも思えます。

普通の人間ならばなかなかできない神対応。カズの圧倒的な経験値から自然に出てきた言葉なんだと思うと、カズの魅力を更に感じるとともに、人として尊敬します。

Shun

Shun

静岡県出身。小学校から大学まで16年間本格的にサッカーを続ける。大学ではスポーツ科学を専攻し、イギリスへのサッカー留学も経験。サッカーの魅力を独自の視点から伝えることで、日本サッカーの発展に少しでも貢献したい。

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