photo:Ronnie Macdonald
絶対敵にまわしたくない男ジェンナーロ・ガットゥーゾ。その闘志あふれるプレーから付けられたあだ名は闘犬(リンギオ)。
雄叫びをあげながら縦横無尽にボールを追いかけ、とてつもないタックルでボールを奪い取る。90分いや120分の戦いでもその体力と闘志と体力は衰えることなく、試合終盤や延長線でも敵陣ゴール前からトップスピードで自陣ゴール前まで戻ってディフェンスに翻弄する姿は普段から共にプレーしているチームメイトさえも驚くといいます。
勝利した後は、気持ちが高ぶりすぎて当時ミランの監督のアンチェロッティの頭を掴んだり!
体勢が悪いと思うや否や、頭を投げ出してタックル!
ここまで気持ちが入ったプレーはやろうと思ってもなかなかできません。絶対に敵には回したくない選手です。
サッカーが下手なヤツラにとっての希望の星
自分のプレーに絶対の自信を持っているガットゥーゾですが、足下の技術は自身でも苦手意識を持っているようで、インタビューの中で自身のことをこう述べています。
なんつったってオレは周知の通り超のつくド下手だからな。それこそアンドレア(・ピルロ)みたいに上手いなら話は別だが、そうじゃないオレはもう走るしかない。人の2、3倍なんてレベルじゃないぜ。
技術だけなら精々セリエCの水準でしかないオレがAに辿り着くにはだな、それこそ少なくとも人の10倍は走る必要があったんだよ。マジで。そうでなけりゃこの超ド級に下手なオレがあの名門ミランに入って、イタリアを制して、CLにも勝って、挙げ句にW杯まで勝っちまうなんて、奇跡は絶対にあり得なかったよ。
『サッカーが下手なヤツラにとっての希望の星』なんだぜ、と(笑)。こんなにも下手なオレがW杯を獲れたんだ。そこら辺でボール蹴っている世界中のヤツらにも可能性があるってことだからな」
ボランチに必要な要素は「気合い」!
また、ガットゥーゾはボランチに必要な要素についてこんなことを言っています。
「気合い。これだけさ。このガットゥーゾが相手にしてきたのはジダンであり、クリスティアーノ・ロナウドであり、あるいはロナウジーニョ、メッシだぜ。まともに渡り合える相手じゃないだろ?
しかも、何遍も繰り返すが、喋ってんのはド下手なガットゥーゾだぜ。そんなヤツが対ジダンに一体どう立ち向かってくか。そりゃぁ、気合いしかねぇってことになるんだよ。
ミラン時代のこと。あのアンドレア(・ピルロ)と一緒に練習する度に思ってたんだよ。“こいつの巧さはマジでヤバいぜ”と。さっきも言った通り、そんな超一流のヤツらとの差を埋める手段でオレが持っているのはただひとつしかないとね」
ボランチに必要な要素が「気合い」とは何ともガットゥーゾらしいですね。
動画はこちら
Original:引Gennaro GATTUSO defense compilation [HD] – christinayan